トピックス2002

平和メッセージ

ＦＩＣＣ会長
ラルス・ダールベルク

２００１年９月１１日の悲劇は世界を一変させました。 この日を境に全人類がテロリズムと戦うことを決意したのです。もちろんその戦い方は人さまざまでしょう。しかし目指すゴールは一つです。すなわち人種や宗教にかかわらず、世界中のすべての人々の永続的な平和と友好関係と友情を実現すること。

私たち一人ひとりがより良い明日を作るための戦いに貢献することを、今日ほど強く求められている時代はありません。

私たちはこれをキャンプという自分たちのフィールドで実践していきましょう。国際大会や国内大会、大きなイベントや小さなミーティングなど、あらゆるキャンプを通して、すべての大陸、すべての国々、そしてすべての人々の間に友情と相互の信頼を築きましょう。それはＦＩＣＣの設立当初からの基本理念であり、最も重要な目標でもあります。

私たちのモットー、それは人々の友情を通してより良い明日を実現することです。

第６４回ＦＩＣＣ世界大会in韓国

ＫＣＣＦ（韓国キャンピング・キャラバニング連盟）の主催により第６４回ＦＩＣＣ世界大会が２００２年５月１７日（金）から５月２６日（日）まで江原道の東海市で開催されました。開催地となる望祥（マンサン）海水浴場は、韓国屈指のリゾートエリアで、ここに韓国初のオートキャンプ場を建設。ここを会場として世界１７カ国から約１０００人のキャンパーが集い、十日間にわたり韓国の華やかな宮廷文化や民俗芸能を堪能するとともに、参加者同士の交流を深めました。

大陸横断プロジェクト

開会式から１カ月前に８組の参加者がブリュッセルに集まり、翌日、現代自動車の８台の４ＷＤがそれぞれキャンピングカートレーラーを牽引して、ブリュッセルを出発。アントワープ、ブレーメン、ストックホルム、ヘルシンキを経てモスクワに到着。ここで車をシベリア鉄道に積み込み、途中イルクーツクやハバロフスクなどを観光しながら、ウラジオストックへ。そこから再び陸路で３４０ｋｍ離れたザルビノ港に移動。ここでフェリーに乗り込み韓国東海岸の束草（ソクチョ）に渡り、東海市に向かいました。

韓国初のオートキャンプ場誕生

世界大会の会場となる望祥（マンサン）海水浴場は、白い砂浜と豊かな松林が３ｋｍ以上も続く韓国屈指のリゾートエリアです。東海市は現在３０ヘクタール近い広大な敷地に約１０億円を投資して、韓国初のオートキャンプ場を建設。４月１９日にＦＩＣＣ会長をはじめ、全国の知事を招いて竣工式を行いました。

中国初のオートキャンプ組織

中国キャンピング・キャラバニング連盟が１２月１日設立されました。中国でのオートキャンプを推進していくことを目的に、中国国家体育総局と民生部の承認を得て設立された中国で初めてのオートキャンプ組織です。

第６５回ＦＩＣＣ世界大会ｉｎベルギー

８月２日から１１日まで１０日間、ベルギーのゲントで第６６回ＦＩＣＣ世界大会が開催されました。開会式でトルコ、イスラエル、アメリカ、カナダ、イタリア、スペインなど、世界中から集まった約４０００人のキャンパーが個性豊かな民族衣装をまとい、いろとりどりの国旗やクラブ旗を掲げながらパレードしました。会場はかつて万博会場として建設され、現在は見本市会場として使われている「フランダース・エキスポ」。快適な施設と天候に恵まれ、参加者は交流や観光やエンターテイメントを満喫しました。

第６５回ＦＩＣＣ世界大会ｉｎカナダ

６月２９日から７月８日までモントリオールの南約４０ｋｍのサン・ジャン・シュル・リシュルーで第６５回ＦＩＣＣ世界大会が開催されました。大会にはカナダ、アメリカを初めとする１３カ国から約４０００人が参加。大会会場となった空港では滑走路脇の芝生サイトに大型モーターホームがずらりと並びました。連日３０度を越す猛暑のなか、参加者は連日繰り広げられる豊富なエンターテインメントとケベック人のホスピタリティーを満喫しました。

アジア・パシフィック・ニュース第7号刊行

アジア・パシフィック委員会の英文広報誌「アジア・パシフィック・ニュース」第７号が１月に刊行されました。昨年９月１１日にニューヨークの貿易センタービルが爆破されたテロ事件を受けて、ラルス・ダールベルクＦＩＣＣ会長から平和メッセージが寄せられました。今年５月に韓国で開催される第６４回ＦＩＣＣ世界大会の案内をはじめ、「キャンプ場のアジア的コンセプト」、「キャンプ場防災ガイドライン」、「日本のオートキャンプ」、「オーストラリアからの便り」など豊富な記事や論文が写真とともに掲載されています。